川崎市発達相談支援センターはThink ability,not disability 「できないこと」ではなく 「できること」を考えます

所長あいさつ

川崎市発達相談支援センター所長の阿佐野智昭と申します。

当センターは、全国の都道府県・政令指定都市に設置されている「発達障害者支援センター」として、平成20年1月に川崎区砂子の地に開設されました。発達障害のある方々への支援を総合的に行うことを目的とした専門機関で、「社会福祉法人青い鳥」が運営しています。

発達障害のあるご本人とそのご家族が豊かな地域生活を送れるように、保健、医療、福祉、教育、労働などの関係機関と連携し、川崎市における総合的な支援ネットワークを構築しながら、みなさまからのさまざまなご相談をお受けしています。平成25年10月からは、麻生区上麻生に「川崎市発達障害地域活動支援センター ゆりの木」を開設し、両センターにおける一体的な相談支援活動を行っています。

当センターの特徴の1つとして、「社会福祉士、臨床心理士によるご相談」のほか、「神経小児科あるいは児童精神科医師による医療相談」があります。医療機関ではないため確定診断や薬物療法などは行えませんが、医師との面談による専門的な診立てや評価を行い、現在や将来についての話し合いを一緒にさせていただいています。

開設準備の頃より、スタッフがいつも心に留めていることが2つあります。

1つは、当センターのパンフレットやホームページに記されている「Think ability, not disability」です。「できないこと」ではなく、「できること」を考えるという意味になります。相談に訪れた方々が、得意なことと不得意なことの差がとても大きいことから困難を抱えている場合にも、「健康的な側面・すこやかな側面」に注目してポジティブに考えていこう、ということを1つのモットーにしています。

いま1つは、発達障害のある方々にとっての「ダッグアウトになろう」ということです。周囲から非常に見えにくい障害である発達障害のある方々やそのご家族は、「これまでに何度か困って相談をしたが、感覚的に全然理解してもらえなかった」「何とか周りに合わせて集団に馴染もうとしたが、何度も失敗して、結局どこにも馴染むことができなかった」などの経験を多くされてきたとの声を相談面接の中で伺います。そんなご本人やご家族にとって、「理解してもらうことができた」「何だか安心して居ることができた」という感覚を抱いていただけるような場所にしたいと考えています。すでに出場している選手にとっては、次のイニングに向かう英気を養い、監督から声がかかり次の出番を待っている選手にとっても、そのためのエネルギーを蓄えることができる、みなさまが勢いよくグランドに飛び出していけるための「ダッグアウト」のような存在になれたら幸いです。

相談は予約制です。まずはお電話ください。 TEL 044-246-0939 平日(月~金)9:00~17:00

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