みなさま、こんにちは。

梅雨も間近に、紫陽花の淡い色合いが目を楽しませてくれる季節になりました。

そんな雲間の中で、今朝は驚くような出来事がありました。

職員が、たくさんの「青い鳥マッチ」を理事長室に届けてくれました。しかもきれいに古びた梱包箱に入ったままで・・・。

メルカリで見つけ、古物商の方から購入したと聞き、またびっくり。

本当に懐かしい・・・。60年近く前のものです。

 

このマッチ、もともとは『サリドマイドの薬害事件』をきっかけに、子どもたちのための総合病院を造ろうと、当時の学生さん達を中心にした募金活動がきっかけとなって作られたものでした。

先代の理事長が代表を務めた父母の会が、フィンランドにならい、寄付金付きの「青い鳥マッチ」を全国に販売したのです。マッチ絵は、やなせたかし氏や山下清氏など、40名を超える著名な画家にお願いし、その原画は800点以上あったそうです。

この青い鳥マッチ運動は、マスコミの協力もあって成果を上げました。

このマッチ募金の一部を基本財産として、青い鳥愛児園ができ、やがて私たちの法人設立へと繋がります。

今朝、再会したマッチ絵は、10種類。どれも法人50周年の際に展覧会で展示した絵とは異なりますが、マッチ箱に小さく刻まれた文字はみな同じ。

「マッチの炎は小さくても、不幸な子らに大きな光を」

マッチと、そこに込められた思いを大切にされていた方がいてくださったのだと感謝の気持ちでいっぱいになりました。

そして、支えてくださる方々がいるからこそ、私たちも頑張らなければいけないという気持ちを新たにいたしました。