10月15日に平田一成先生が急逝されました。
先生は横浜市立大学精神医学教室で助教授をされた後、神奈川県立こども医療センターの児童精神科で長年部長をされ、退職された平成7年の9月より第3代小児療育相談センターの所長を10年以上も務めていただきました。
私は医者になりたての頃より可愛がっていただき、なにより精神科医としての見立て、心構えを教えていただきました。先生にお会いしていなかったら、私は精神科医にならなかったかもしれません。
先生のカルテの記載は素晴らしく、数行で診察室にいる親子の有り様をありありと思い浮かべることができるような記述をされ、真似をしようとしても不可能でした。
本当にたくさんのことを学ばせていただいたのにも関わらず、御礼もお別れもできずに亡くなられ、実感もわかず呆然としています。
平田先生、ありがとうございました。ご一緒した時間は楽しい思い出ばかりでした。
ご冥福をお祈りします。